産業看護師への転職事例No.2「クリニックの外来勤務から企業の医務室へ転職したOさん」

残業の多さや人間関係の苦労が転職理由

企業の医務室に転職したOさんは、以前はクリニックの外来に勤務していました。クリニックでのおもな業務は診療の補助ですが、規模が小さいために3人の看護師で雑務を含むすべての業務をこなしていました。しかしながら給与面や福利厚生面があまり充実していず、診療時間がずれこんで時間外業務の残業が少なくなかったほか、小さな職場であるために人間関係の苦労も多く、転職を考えるようになりました。

 

転職活動の中で産業看護師に興味をもった

Oさんは、自身の経験から以前の勤務先と同じクリニックでの勤務を当初は考えていました。ただ、同じ日勤の勤務で良い条件の転職先がほかにあるのではないかと考え、看護師専門の転職サイトを利用することにしました。Oさんは担当者に希望を詳細に聞いてもらうことができ、またさまざまな情報を収集することができました。相談の結果、企業の医務室を転職先として選ぶことになりました。面接までの不安なことなどを相談し、的確なアドバイスを得て希望の企業に転職することができました。自分で好条件の転職先を探すには限界があると感じていたため、今回の転職はOさんにとって大変良い結果になりました。

 

産業看護師としての現在【Oさんのコメント】

 

企業の医務室における勤務はやはりクリニックでの勤務と違い、当初は戸惑いもありましたが、すぐに解消されました。自分が社員の健康管理を担うという自覚、健康診断のスケジューリングをはじめとして以前の勤務と異なるさまざまな業務について自分で計画して行うため、責任感も生まれました。前職には無い大きなやりがいを感じています。

 

福利厚生面でも他の社員と同じ待遇を受けることができ、年収は500万円前後となってクリニックでの勤務に比べて条件も良くなりました。週末に休むことができ残業がほとんどなく定時で仕事も終わること、人間関係の負担が減ったことなども転職して良かった点です。現在は社員の生活習慣病を予防するための取り組み、これまで経験が不足していた部分でもあったメンタルヘルスへの取り組みなどについてスキルアップを図り、産業看護師としての活動を充実させようと向上心をもって取り組んでいます。